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《False Island》ENo.1856 ラウラ・コローナ の中身が駄々漏れしています(侍
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11.21.19:11

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  • 11/21/19:11

01.03.02:50

聖夜のプレゼント交換会in星降る夜に・・・・・・で出すはずだった文章orz

今となっては既に自己満足の域を出ませぬぅ
さすがに、年明けてから出すってどーよorz

中身はとても長ったらしくなってしまいましたので、畳みます

そして実は、PMに許可貰ってない件について(侍
台詞部分は、実際にメッセで会話しながら出てきたものだったりしますが、描写部分はそれこそ漏れ妄想(ぉ

石を投げるのは私だけにして下さい


・・・・・・できるだけ痛くしない方向で(ぇ

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

誰もいない森の中
黒と白の世界

そこは、僅かながらに喧騒から隔てられた―――

                                ――――皓々と照らす月と星と―――

            ――――敷き詰められた白銀が世界を照らす

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
――――StarSpangled Night――――
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

・・・彼女の目の前にドレスを広げる
鮮やかな青
空よりも海よりも――――はちょっと言い過ぎか

広げてから急に気恥ずかしくなる
・・・・・・顔が火照るのが自分でもわかる

「い、いつも同じ服じゃ飽きるだろう
それに、そろそろ新調しておかないと今後に支障が出るかもしれんからな
勝手だが作らせて貰った」


言い訳を並べる

「べ、別に貴女のためとかこの日のためというわけではないからな!ちょっとそういう気分だったんだ!」

どういう気分だ俺
お前は一体、どこの思春期少年かと

「ありがとう」
あちらはあちらで素っ気無い返事
行動を共にするようになってから早1か月
それなりに中身の濃い1か月ではあったが、彼女はいまだその心を、完全には開いてはくれていない

ただ
最近になってようやく、彼女の表情がちょっとずつ変わってることに気がついた
今は・・・戸惑い、だろう
おそらく

構わず続ける
「で・・・その・・・なんだ」
歯切れが悪くなってしまうのは仕方ないだろう
「ついでといっては何だが。・・・・・・・・・・・・・・今日は、聖夜だな?」

聖夜に託けたイベントは多数ある
そもそも、この聖夜自体が既に“創られた日”であるわけだし
いろんな意味で

「ふむ、しかし戦闘用にしては・・・やたらとひらひらしてるな・・・まあ普段着とそう変わらんか」
見事に流された――
「・・・星夜?」
――わけではなかった
一応、俺が誂えたドレスを見定めてくれてたようだ

そう、聖夜
神の子イエスが生まれた・・・とされる日だ
・・・貴女は“堕ちる”前の記憶もあるのだろう?」


堕ちたる天使
神に叛きし者
黒に染まった翼は闇の証

彼女は友の復讐のために、自らの翼が穢れることを厭わない

「その日は――まぁ諸説あるが――とにかく、全ての者がこの世に生まれたことを皆で祝おうという日だ」
けれども、魂は堕ちていない
むしろ

高潔であるからこそ

神をすべて是とせず
友のためにこそその身を削る

「私は生まれて400年・・・一度もソンナ経験は無いが?」

人の身では届かぬ時を、復讐のために生きる

「・・・ないのか?一度も?」
だが、さもありなん
彼女は常に、孤独の内に抗ってきたのだ

「生まれた事を祝う?天使なんぞ所詮神の道具
道具が何故祝う」

知恵を持つ者のなんたる不幸か
「そして、今の私はただの復讐者だ・・・祝われるようなモノではない」
自分という存在を自覚してしまうからこそ、自らでさえ厭う

「道具、か
道具だからって意志を持ったらダメなのか・・・?」

“自分”という存在など消して、“モノ”になるというのがどれほど楽なことか
何せ
「・・・・・・俺も、道具だったからな」

「意思はある、私は自分の意思で自分を道具と思っている」
自分自身のことだからこそ、復讐のための道具と割り切る
考えることを放棄していた俺とは違う


「・・・いや、俺はつい最近までは道具だった、だな」

だから、自分で考えることをこの島に来て思い出した気がする

「そうか・・・ならば今宵はまだ道具でいてくれ
私が"使って"やろう」


「・・・・・・は!?」

「クラウを"使って"星夜を祝おう、という風に考えたんだが・・・何かおかしい事言ったか?」
なるほど
“道具”は使うものだしな
けど
「い、いや、今は道具の意思云々って話だったんじゃ・・・?」
だから、意思の無いただの道具だった俺は使われてればいい・・・って
「あ、あれぇ!?」
い、いいのか!?

「・・・冗談だ」
慌てふためく俺を見て、彼女が微かに
                        ―――笑った

「!!!!!!!」
その笑みは決して大輪の華などではなく
気付かれることも無いままひっそりと咲く野草のようで

とても似合っていると思った

「――――――やめだ!やめ!難しいこと考えるのは、元々性に合わないしな!
道具は道具らしく、精一杯使われてやろうじゃないか!」

思考放棄以外の何物でもないが、感情はそれを肯定

というか
反則だろう、あの笑顔は

「それなら、早速使われてくれ」
こちらの心の裡など知る由も無い彼女は、もちろん遠慮などしない
・・・・・・遠慮という言葉を知っているかも怪しいが

「ところでクラウ・・・・・・これはどうやって着るのだ?」
ドレスを指差す

「は!?・・・・・・そ、そうか・・・着たこと、ないんだな・・・しまった」
正直、そこまでは考えが及ばなかった
さてどうしよう―――

「とりあえず、まずは今の服を脱がねばならぬか」

シュル

軽い
本当に軽い衣擦れの音とともに

彼女が着ていた白いチャイナドレスが、足元の白に混ざった

――――って、おい
「・・・!!!!?」
まるで“魅了”されてしまったかのように
思考が完全停止

そんな俺を知ってか知らずか
惜しげもなくその身を晒したまま彼女は―――

自らの羽根を引き抜いた

宵闇を照らす月と同じような
「!それは!?」
純白の羽根を

「なんでもない!」
忌々しげに
苦痛に少し、顔を歪めて
「・・・忌々しい・・・堕天使の私が・・・白銀など纏うわけにはいかないんだ!」
羽根を毟る

俺は、彼女の裸身に見惚れたままだったのだろう
「・・・・・・でも―――今日だけは、いいんじゃないか?」
思わず口走った
「さっき言いかけてたんだが・・・世界中の人が、今宵限りでも祝福されるべきなんだ」
良きにつけ悪しきにつけ、人は出逢うだけでも世界が変わる
すべての出逢ったことに、人に感謝の意を示す
けれど
そんな小難しい理屈なんかより
「何より・・・・・・・・・・・・・・綺麗じゃないか」
意思ある者の我欲
自分の身近な者は、須く幸せであってほしいと思う

「世辞はよせ・・・・こんな醜い漆黒の復讐者が綺麗なはず無いだろう」

「世辞を言えるほど、俺は社交的じゃないよ・・・それに、綺麗なものは綺麗といえる程度には正直者のつもりだ」 
そうでなければ
誰がわざわざドレスなど誂えるものか

「・・・ありがとう・・・」
再び彼女が笑う
ほんの、微かな笑み
「だがすまない・・・笑顔の一つも満足にできない私には、このような日は似合わん」

「・・・・・・何か、とんでもない勘違いをしてないか?」
彼女は自分が
うっすらではあるが、笑みを浮かべていることに気付いていないらしい

「いや、慰めはいい、私は元々感情を作るのが苦手なのだ・・・」

「でも、作ろうと思ったってことは、この場にはその感情――まぁ表情だが――が必要だと思ったわけだろう? なら、今はそれでいいさ・・・焦ることない」
現に、ちゃんと笑えてるんだから

「・・・・・・嬉しい事には笑って返せと習った・・・嬉しい?
・・・・・・そうか・・・私は嬉しかったのか・・・」


「・・・ありがとうクラウ」

「大丈夫。貴女はちゃんと笑えてるy・・・・・・ってぇえええ!?」
彼女が再び笑みを浮かべたかと思うと、俺の台詞を遮るように前に出て
その漆黒の翼を広げ・・・

俺に・・・・・・


正面から、翼で包み込むように・・・・・・・・・



抱きついた


もちろん、身に纏っていたものはまだ足元の雪と同化したまま
つまり彼女は生まれたままの姿

メディタ【nudità】
・・・・・・いや、イタリア語講座してる場合ではない

「私の友人はこうされるのが嬉しいといった・・・それに安心すると・・・君はどう?」 
くっ
急に上目遣いとか卑怯じゃないか!?
それに口調まで!

いやっ あのっ ふ、服!服をね!着てくれないと何というか・・・」
色んな意味で、このままでは非常にマズい

「気にするな、些細な事だろう服ぐらい・・・あれは攻撃から身を守るためのものだろう?」
的外れな返答

「イヤ!攻撃からだけじゃなくて!」
例えば、餓狼の如きギラついた視線とか!
今まさに、俺の意思とは関係なく動こうとする両手とか!
・・・・・・自制にここまでの労力を割くのはいつ以来だろうか

「ありがとう、クラウ・・・その・・・それで・・・一つ願いがある」
抱きついたまま、少し頬を赤く染める
・・・・・・裸で人に抱きつく以上に恥ずかしいことをお願いする気か!?
って落ち着け、俺

「その・・・・・・・・・・・・・・・・・・友達になってくれないか?」

「・・・・・・・は?」
それこそ予期せぬ“お願い”に、再び思考停止

「私は復讐者だ・・・友人を殺された敵を討つためにここにいる・・・そして私には彼女意外に友がいないんだ・・・だから・・・」
今度は少し不安げな上目遣い
まるで捨てられた仔犬のような

「・・・っあぁ友達ね、友達・・・・・・いいよ、なろう」
その“お願い”、拒めるわけがないじゃないか
こっそり嘆息する

「・・・嬉しくなさそうだな?」
顔に出てしまったのか、彼女は少し落胆した表情を見せる

「い、いや!うん・・・・・・嬉しい、なやっぱり」
・・・・・・まぁ
とりあえず、多少心を開かせることに成功しただけ良しとするしかないか
今度は見つからないように嘆息

「・・・よかった」
(友になってくれて有難う・・・願わくば君の思いが私の魔眼に魅せられたモノではない事を・・・神よ・・・今宵は貴方に願う)


「っとそうだ!服!服着なきゃだろ!」
でないと、せっかくの“お願い”を自己の意に反して台無しにしてしまう!
軽く目を背けつつ――けれどその実しっかりと目に焼きついていたりする――裸のままの彼女に、鮮青のパーティドレスを着せる

最後に、とあるプレゼント交換会で貰った花を加工した髪飾りを挿してやる

『ポインセチア
     ―――聖なる願い
            ―――今宵のあなたの願いが叶いますように』


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「・・・・・・それでは姫様
今宵は私めと一曲、踊ってはいただけませんか?」

わざと芝居掛かった感じで、膝を折って騎士の真似事

「・・・・自己流でよいのなら」
彼女はやや苦笑

「もちろん、私めがエスコート致しますとも
・・・・・・では、聖夜と新たに生まれた貴女を祝って」

そっと、彼女の左手を取る

―――一面の白銀を舞台に
       ―――遠く聞こえる喧騒をBGMに
              ―――冴え冴えとした月光をスポットライトに

一生忘れられない、ワルツを踊った



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「にく!」
突然、アルトリアが乱入してきた
・・・・・・相変わらず、思考が食欲に直結してる物言いだな
「クリスマスにはターキーが定番ではないのですか!?
にく!にくはどこです!?にくを要求します!」

こいつに“気遣い”だの求めるのは無理なのは知っているが・・・
何も、今出てこなくてもいいだろうに

「・・・・案内する、ついてこい・・・まあ私も小腹が減ったしな」
あっさりと俺の手を離した彼女は
けれど少し面倒くさそうに歩き出す

「・・・・・・いいかアルトリア、自分の皿のものだけ食べるんだぞ?
心配しなくてもたくさんあるからな」

仕方なく、俺もその後に続く

彼女がちょっと不機嫌そうに見えるのは、彼女もさっきまでの時間を愉しんでたからだと思いたい
・・・・・・・・・・・・男の願望だと承知してはいるが

ホント、苦笑いしかできないよなこの状況

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

翌朝

宿のベッドから身を起こすと、テーブルの上には見慣れない十字架のネックレスが

メッセージカードが置いてある

一言
『ドレスの礼だ
        ―――アイナ』


「・・・・・・夢じゃなくて良かったな、俺」
思わず笑みがこぼれてしまう

「Buon Natale(メリー・クリスマス)!!
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放置しまくっててゴメンナサイorz

アイナPL巻き込んでの、自己満足放題でしたがw
遠慮なくからかっちゃって下さいな

ところで
常識教える前にクラウが卒倒するような気がするのは気のせいでしょうか?w

文章はノったときしか書けないのが困りものです・・・

  • 2008年01月26日土
  • 中身
  • 編集

ほほう…。

 神父殿、中々に良い夜を過ごされたようですなw
影からこっそり覗いて、後でからかいたい衝動に
かられました。

 頑張って、アイナの心を開いてあげてくださいw
後、常識も教えてあげてくださいw
文章が書けるって、凄いねぇ。

  • 2008年01月04日金
  • 風原 真
  • 編集
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